IYAMA DENTAL OFFICE
いやま歯科医院 
大阪市鶴見区今津北4−9−18 06-6968-7815

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◆◇”治療から予防へ”U◇◆
ひとことで”治療から予防へ”といってもそう簡単なものではなく、一旦虫歯を見つけてしまうと治療をせずに放置する事はできません。しかし、治療をするにしても経過を観たり、できるだけ削る量を減らすことはできないかを考えているのです。
◆できるだけ削らない治療
この考え方はミニマム・インターベンション(”最小の侵襲”)と呼ばれています。プラークコントロールやフッ素による歯の強化を正しく行うことで、初期のむし歯なら進行中のむし歯でも抑制できることがわかりました。また、従来のように大きく削らなくてもよい修復材料が開発され、必要以上に歯を削らずに経過を観察し歯の再石灰化を促す歯質保存的な治療を行う事が可能になってきています。

そして、当院では・・・

◆『できるだけ削らない』治療の一環として3Mix-MP法を行っています。
 
【内科的治療の概念】
内科的治療の考え方は細菌感染で起こる病気であればその細菌をなくすことで、生体が本来持っている自然治癒力や組織修復機能により病気を治すというものです。今までの歯科治療はむし歯は”硬組織にできる元に戻らない疾患”という事でその病巣を削り取って、詰めたり被せたりという方法をとってきました。しかし、現在、むし歯や歯周病も細菌感染が原因であるとは常識となっており、それならば内科的治療の考え方を歯科治療にも応用しようとしたものがこの治療方法なのです。
 
【3Mix-MP法・・・病巣無菌化組織修復療法(LSTR療法)】
3種類の抗菌剤を使ってばい菌を殺す治療法です。むし歯に侵された部分を最小限に削った後に、安全な3種類の抗菌剤を混ぜて作った薬をぬります。こうする事で、周りのむし歯に侵された疑いのある部分やばい菌を殺し、歯や神経を守るのです。
 
例えば・・・下図@のよう場合、
 むし歯の大きさ神経への近さから通常であれば神経を取り、上から大きく被せるような治療となります。

しかし、この方法では
 Aー1 最小限に虫歯の部分をとりその他は残します(茶色:取らずに残すむし歯部分)
 Aー2 薬剤をおきます(黄色:3Mix-MP部分)
 Aー3 薬剤を覆うようにセメントで裏装します(水色:セメント部分)
 Aー4 つめものをします(青色:つめもの部分)

従来の方法とは大きな違いがあります。

   @                                  A
    

【この方法の良いところ】
1.歯の削る量が少ない。
2.神経を残すことができる。
3.麻酔を必要としない。
4.通院回数が少なくてすむ。           等です。
 
但し、”万能治療”というわけではなく、症例、アレルギーの有無などによって行えない事もあったり、まれに治療後に痛む事、神経の治療に移らなければならない事もあります。